分析家の語らい 33(車好きの心理)


北野武(ビートたけし)氏も、車が好きで

自身が出演したバラエティ番組で

集めていたわけではなく「自然に(車を)買ってんだよね」と発言。

車の雑誌を眺めて「いいなー」と思ったら購入を考えてしまうとのこと。

さらに実際に車を購入してからは、自分は車を楽しめるほどの(運転の)腕がないから

買った車を運転技術の高い人に運転させる。

そして、タクシーに乗った北野氏が、その車の後続について

「格好いいなー、あの車」と眺めるという。

しかし、この収集癖は周りには不評なようで、

「自分で運転しなさい」、と怒られるそうです。

自分で購入した車は下手でもなんでも自分の腕で運転するもの、

タクシーに乗って自分の車を眺めるなど、

大御所の北野氏ならではの変わった楽しみ方、

言い方をかえれば金持ちの道楽と思われるようです。


車好きにもいろいろあるでしょうが、北野氏のような人は他にもいます。

止まっている車はいつでも見られますが、走っている我が愛車を見ることは難しい。

自分が車に乗って運転するのもいいけれど、

運転していたのでは走っている車の姿は見られません。

そのため、たまたま横を走る車の色と光の加減で、自分の車が横の車の写った時は、

見入ってしまい、可能な限りその車の横を伴走していくとか。


また、車の車体を「ボディー」というように、

車体の曲線は、女性のボディーラインの置き換え、換喩です。

何とも言えないあの車の曲線に魅せられるそうです。


このように人によって、車はただ走るだけの車ではありません。

そこにその人なりの意味が付与されています。

それを善いとか悪いとか、あっているとか間違っている、

ということもナンセンス。


心の構造や、その基にあるものを知ると、物事の見方や理解の仕方が変わります。

自分だけの考えや、一般論・常識などから見ていたのでは

わからない事、見えない事がたくさんあります。

そういった事を精神分析は教えてくれます。


                 ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


埼玉県鴻巣市富士見町7-10   ℡090-7357-4540


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